生きている地球指標
「生きている地球レポート(Living Planet Report )」は、40以上のNGOと学術機関が共同で行った地球環境とそれに対する人間の活動による影響を研究をまとめ、2年に1度発行されている報告書です。
このレポートの中では、4000以上の脊椎動物を追跡した生物多様性の指標「生きている地球指数(living planet index:LPI)」というものが計算されています。
LPIは調査の始まった1970年を1として、個体数の減少率を試算しています。
全生物種を網羅した調査ではないものの、これは平均株価指数のように全体の傾向を示します。
WWFインターナショナルのマルコ・ランベルティーニ事務局長によると、1970年以降、生物多様性は驚異的な速度で失われているといいます。
「私たちが監視してきた結果、減少は加速しており、それは現在も進行し続けています。2016年の時点でLPIは60%の減少を記録していましたが、現在は70%に達しています」
これは多くの種が地球上で生きてきた数百万年という期間に対して、あっという間の出来事です。