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時間感覚の中枢は理性や思考を司る前頭部ではなく側面にあった/Credit:Journal of Neuroscience
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「時間の長短」を感じる脳の部位が特定される!ナゾだった”時が早く過ぎる日”の原因とは? (2/4)

2020.09.15 19:00:33 Tuesday

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MRIの中で行われた脳科学実験

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Credit:depositphotos

縁上回と時間感覚の関係を調べるにあたっては、科学では馴染み深いMRIが用いられました。

MRIを使うことで、被験者の脳活動をリアルタイムで測定することができるからです。

実験方法も極めてシンプル。被験者たちはまずMRI内部に設置された画面で、灰色の円を見せられます。

ただし円の表示される時間は0.25秒間~0.75秒間までランダムです。

続いて、同じくMRI内部に設置されたスピーカーから0.5秒間、大音響のビープ音が発せられます。

MRI内部で行われる実験光景はシュールですが、実は大きな意味がありました。

実験は単に視覚と聴覚を刺激しただけでなく、同時にそれぞれの感覚に「時間感覚」が加わっていたかを確かめていたのです。

もし縁上回が時間感覚を処理する中枢ならば、視覚と聴覚のどちらの刺激に対しても活性化し、それぞれの感覚に対して時間感覚を「外付け」しているはずなのです。

実験結果を分析してみると、予想通り縁上回は視覚と聴覚、どちらの刺激に対しても活性化し、双方の記憶に対して時間感覚(時間軸)を「外付け」ているようにみえました。

しかし、これだけではまだ縁上回(SMG)を時間感覚の中枢とするには不十分です。

より検証を確実にするためには、実際に縁上回のはたらきが鈍った場合に、本当に時間感覚が歪むかどうかを確かめなければなりません。

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