腫瘍をトラッキングして切断できる?
マイクロボットを医療目的で使用するには、大量の個数を体内に送り込む必要があります。その上で、個々の位置追跡や動きのコントロールなど改善点は多々あるでしょう。
それでも、マイクロボットは多様な可能性を秘めています。
例えば、マイクロボットが腫瘍から浸み出す化学物質を感知して近づき、網のように収縮して細胞をラッピングすることで成長を止めることが可能。
また、抗がん剤をマイクロボットに乗せて運び、ピンポイントで投与できれば、健康な細胞を傷つけることなくがん細胞を死滅させられます。
他にも、有害な細菌を追跡したり、健康状態をチェックしたりと用途はさまざまです。
実用化にはもう少し時間がかかりそうですが、近い将来、マイクロボットの導入によってメスを使わない手術が普通になるかもしれませんね。