顔パーツを正しく認識できない「サッチャー錯視」
上の画像のモデルさんの本来の顔は、このようなきれいな女性です。
しかし、顔のパーツを逆さにするだけで変な顔、というよりもはやグロテスクな表情になってしまいます。
しかし、画像を逆さにした場合、私たちはそのことに気づけません。
これはサッチャー錯視(英: Thatcher illlusion)と呼ばれています。
この呼称は英国首相のマーガレット・サッチャーが由来で、彼女の写真を使ったときにこの錯視が顕著に確認できたことにちなんでいます。
サッチャー錯視は「顔認識の倒立効果」という心理学的現象としても知られていて、私たちが顔を上下反転して見ると、顔のパーツを正しく認識できていないことを示しています。
他にもサッチャー錯視の例をいくつか見てみましょう。
これらの写真は、見てもそれほど違和感はないと思います。しかし、この写真はどれも口や目が逆さまに加工されています。
これを正立に直すと……
あっと驚くほど極端に印章は変わり、違和感だらけになってしまいます。正直ここまで変な顔になっていたとは、逆さの段階では気づけないでしょう。
なぜ、こんなことが起きるのか? その秘密は私たちの脳の認識方法にあるようです。