メスは現実的、オスは大盤振る舞い?
エサを与えるオナガの反応は、性別によって大きく違いました。
チームは、上の条件とは別に、5羽にも同じ分量のミールワームを与えて実験しています。
すると、左側のオナガがメスの場合、エサにありつけた仲間とありつけていない仲間を明確に見分けて、不足している仲間にだけ与えていました。逆に、エサにありつけている仲間には、物乞いされても分け与えていません。
一方、オスの場合は、5羽の仲間の状況に関係なく、誰彼かまわずエサを与えていました。
これについて、マッセン氏は「オスの行動は、自分が寛大であることを仲間にアピールする宣伝効果に基づいているのではないか」と推測します。