自然ドキュメンタリーは心を癒す
研究チームは、実験下で自然ドキュメンタリーの鑑賞効果を調べるため、まず被験者に見ず知らずの人が職務内容を淡々と説明するビデオを見せて、退屈な状態に置きました。
次に『ブルー・プラネットⅡ』の断片映像を3つのパターン(一般的なテレビ画面、360度対応のVR、インタラクティブVR)で被験者に見てもらいました。
ちなみに、「360度対応のVR」と「インタラクティブVR」は、前者が座った状態での固定的な視野移動に対し、後者はユーザーの操作に応じて、360度視野+場所移動が可能です。
その結果、どのパターンでも被験者のネガティブ感情を最小化し、退屈さや不安を緩和させる効果が認められました。
一方で、最もポジティブ感情を高めたのは、「インタラクティブVR」の映像でした。
被験者の多くは「自分が操作することで、自然とのつながりを強く感じるようになった」と報告しています。