現代にも通用する世界最古の浄水設備
現在のグアテマラ北部にある古代マヤ文明の都ティカルは、700年以上続いた大都市でした。
この都市にあるコリアンタール貯水池で、シンシナティ大学の研究チームは水フィルターシステムの痕跡を発見したのだと言います。
それはゼオライト(ケイ素とアルミニウムの結晶性化合物)と石英による粗い砂で、天然の分子ふるいとして機能するものです。
興味深いのはこの2つの鉱物を使った水の濾過は、現代の浄水器でも使用されているものであり、それを2000年近く前のマヤ文明が発見していたということです。
同様のシステムをヨーロッパが使用するようになるのは、近代になってからなので、これは世界最古の水処理設備の発見と言えます。