遺伝子レベルでの好き嫌い
今回の研究により、紅茶の消費量といったごく個人的な好みと考えられていたものが、数塩基による遺伝子の差によって生じていることが明らかになりました。
「12q24」は日本人をはじめとした東アジア人しか持っていないために(紅茶の本場であるイギリス人にも存在しない)、日本人が紅茶好きになる原因は、他の人種や民族とは遺伝的に異なる部分があると言えるでしょう。
今後さらなる分析が進めば、より広い食べ物や嗜好品の好き嫌いが、遺伝子の差に基づいていることが明らかになると考えられます。
もしかしたらあなたが特定の食べ物をどうしても食べれないのも、遺伝子レベルで起きている拒否のせいかもしれません。
遺伝子レベルの好き嫌いの解明により、偏食や拒食、過食の治療に光明が見えるかもしれませんね。