猛禽類のような俊敏なドローン飛行が可能に!
研究チームは、2016年にモーフィング翼を備えた最初のドローンを設計しており、今回はより改良が加えられた新バージョンです。
新モデルドローンには人工の羽毛が採用されているだけでなく、翼との相乗効果で変形する尾翼も搭載されました。
研究チームによると、この仕組みにより比類のない俊敏性を実現したとのこと。
実際、新ドローンは、翼と尾翼の形状を変化させることで素早い方向転換が可能になっています。また高速飛行する時には空気抵抗を減らせるので、エネルギー効率もアップしているでしょう。
ちなみに他のドローンや飛行機に適用させるため、推力には羽ばたきではなくプロペラを採用しています。
さてドローンといえば、4つのプロペラで垂直に離着陸できるクワッドローターが一般的であり、細かく俊敏な操作が可能でしょう。
対して、飛行機のような翼付きドローンは細かい操作が難しいものの、長時間の飛行が可能です。
そしてフロレアーノ氏によると、この新しい猛禽類ドローンは、2つのタイプの中間に位置しており、「長時間飛行でき、クワッドローターとほぼ同じくらいの俊敏性がある」とのこと。
特に、森や建物の多い都市部を飛行する場合には便利でしょう。
今後研究チームはドローンの飛行性能を最大限に生かすために、人工知能をドローンに組み込み、半自動飛行できるよう計画しています。