チョウは翅を立て、ガは翅を広げている
成虫期の大きな違いは、木や花への「止まり方」に表れます。
チョウは、日光浴のために翅を広げることもありますが、基本的には垂直方向に立てています。アゲハチョウとかタテハチョウと呼ばれるのはそのためです。
対して、ガは翅を水平方向に広げています。チョウは、直射日光に当たる面積をできるだけ少なくするために翅を立てますが、夜間に活動するガがその必要がないのです。
世界にはこうしたポイントでは見分けられないチョウやガが無数にいますが、日本に生息するものであれば大方は識別できるでしょう。
ただ、日本にはチョウが約250種いるのに対し、ガはその20倍以上の種が見つかっています。
専門家によれば、まだまだ見つかっていない種がいるようで、中にはチョウのようなガも存在するかもしれません。