一挙にイカ5匹発見!”群れて暮らす習性”があるかも
調査範囲は350キロにおよび、合計で75時間分の映像が撮影されています。
その結果、それぞれの別の個体である5匹のマグナピナイカが確認されました。
最初の2匹(上図の1と2)は、2015年11月の映像に映り込んでおり、水深2110mと2178mで確認されました。2匹は約12時間の間隔で発見されています。
残りの3匹(上図3〜4)は2017年3月に、水深3002m、3056m、3060mで発見されました。いずれも25時間以内に撮影されています。
研究主任のデボラ・オスターヘッジ氏は「これはオーストラリア海域で見つかった最初の記録であり、これまで南半球で見つかった倍以上の数が一度に記録された」と話します。
その上で「同じ地点で見つかっていること、発見された間隔が短いことから、群れて暮らす習性があるかもしれない」と続けました。
しかし、発見された個体数が少ないため断定はできませんし、この海域を「マグナピナイカのホットスポット」と呼ぶことも不可能です。
他にも、採餌や繁殖方法など、生態の謎は山ほどあります。
研究チームは今後も調査を続け、この”深海のエイリアン”の正体を暴いていく予定です。