「睡眠時間が短い=男らしい」という調査結果
研究チームは次に、睡眠時間の短い男性がより男らしいとみられる理由を探ることにしました。
この調査では、207人の参加者に「睡眠時間が長い」または「短い」男性について説明してもらい、その男性の性格を7つの主体性の尺度(例えば「個人主義的」または「自己主張が強い」など)で評価してもらいました。
結果はやはり同じで、「睡眠時間が短い=男性的」という傾向が見られました。そしてこの関連性を握っているのが、参加者の主体性への認識だと考えられます。
その後の研究では、社会的判断にも注目しました。参加者には米国社会が様々な人々(「スポーツ選手」や「成人男性」など)に対して、睡眠の量に応じてどのような評価を下すか尋ねました。
そしてこちらも研究チームの予測通りになりました。
睡眠時間が長い男性は、睡眠時間の短い男性よりもネガティブな評価を受けますが、女性には違いがありませんでした。
また、スポーツ選手がたくさん眠っていると肯定的な評価が下されましたが、弁護士は睡眠時間の短い方が好意的に見られました。
そして後の調査では、これらの社会的判断を下す際に主体性と男らしさが重要視されていると判明。