男性は「たくさん寝ている」と言いたくない?固定観念を払い除ける必要性
最後に研究チームは、自己評価でさえも睡眠と男らしさに関する固定観念の影響を受けていると発見。
「睡眠時間が平均よりも長い」と他人に伝えることを想像した男性は、「平均より短い」と伝える場合よりも男らしさが著しく低下していると感じたのです。
さてチームはこれらの研究の結果、睡眠と男らしさには、やはり「主体性」という要素が深く関わっていると主張。
確かに「主体性のある人」つまり自分の意見や目標を持って積極的に行動する人を「男らしい」とする傾向はあるものです。
そして、このような人は時間を効率的に使おうと努力する人である可能性が高く、「睡眠時間を削って働く」ことに結びついているとのこと。
もちろん、そもそも男らしさや女らしさといった固定観念に興味がない人やそれを否定する人たちは、睡眠時間に影響を与えないでしょう。
しかし一部の男性が、男らしさを気にして睡眠不足という身体的かつ精神的な健康リスクを抱えるおそれはあります。
ですから、「寝てない=主体的でよく働く=男らしい」という固定観念を払い除けることが、男性全体の健康と生産性を向上させるのかもしれません。
寝てないアピールはほどほどに。