しし座流星群を観測できる仕組み
しし座流星群の源は、テンペル・タットル彗星です。
この彗星は33年周期で移動しており、その通り道(軌道)には多くのチリを残します。
そしてテンペル・タットル彗星の軌道には、地球と交わっている部分があるのです。地球は毎年この交点を訪れますが、このときにたくさんのチリが地球大気に突入して燃えます。
このチリたちの輝きが、しし座流星群として観測されているのですね。
ちなみにテンペル・タットル彗星本体の周辺にはより多くのチリが存在しているため、彗星が33年ごとに回帰すると、非常に多くの流星群が観測されます。
実際、1833年、1866年、1966年、2001年には「雨のような」流星が観測されました。特に1966年の米国西部では1時間に10万個もの流星が出現したとのこと。
彗星回帰による次のピークは2030年代初頭の2032~2033年頃と予想されており、今年は比較的穏やかな流星群を楽しむことになるでしょう。