ココア効果の正体は謎が多かった
チョコやココアに含まれるココアフラバノールは、古代から様々な健康上の問題を解決する万能薬として民間(南アメリカ)で用いられてきました。
また近年の研究では、ココアフラバノールは健康な成人の認知機能を増進させ、脳卒中や認知症の予防に働くことが示されています。
しかし、脳に対するココアフラバノールの具体的な影響を示す証拠はほとんど得られていませんでした。
そこでイリノイ大学の研究者たちは、18歳から40歳までの健康な成人を募集し、ココアフラバノールの摂取が脳に与える影響を2つの尺度で計測しました。
1つ目の尺度は脳の血中酸素濃度、そしてもう1つは既存の方法と同じく、認知テストの成績を元にしたものです。
ただ今回の認知テストでは工夫が行われ、簡単な作業効率の測定の他に、高い認知機能を求められる高難易度の課題が加えられました。