ココアの摂取は2時間前から
今回の研究で、ココアフラバノールの脳機能に対する役割が明らかになりました。
ココアフラバノールは高難易度の課題に直面し、瞬間的に酸欠に陥った脳に対して酸素を送り込むことで、認知機能を改善していたのです。
ただ、今回の研究ではココアフレバノールの摂取が成績に全く影響しない人もいました。
研究者がこれら「影響なし」の人の脳内の酸素を調べた結果、影響なしの人はココアフレバノールがない状態でも、十分に前頭葉に酸素が供給されていることが明らかになったとのこと。
どうやら生まれつき酸素供給能力に恵まれた人にとって、ココアから得られる恩恵は限られているようです。
しかし喫煙者や高齢者など、潜在的に酸素運搬能力が低下している人間にとっては、認知機能の改善に効果を発揮すると考えられます。
研究者たちは、植物由来のフラバノールを含む食事戦略をとることで、将来的により多くの人間の認知機能の底上げにつながると予測しました。
もし自分の脳への酸素供給量に自信がなかったら、高濃度のココア(カカオパウダー)を含むチョコやサプリを試してみるのもいいかもしれません。
ただしその場合、課題に取り組む2時間前にココアを摂取する必要があるので要注意です。
ココアフラバノールが脳への効果を発揮するには2時間ほどを要することが、研究により示されています。