飲酒で注意散漫になるのは、ノルアドレナリンが抑制されていたから
エタノールはアルコールの一種であり、一般的にエタノールが含まれた飲み物を「アルコール飲料」または「酒」と呼びます。
ポーケルト氏ら研究チームはアメリカのアルコール依存症研究所からの助成金によって、飲酒つまりエタノールが人の注意力を低下させる原因を調査しました。
その結果、脳内物質とエタノールの関係が新たに判明。
ポーケルト氏は次にように述べています。
「私たちが何かに集中したいとき、または椅子から立ち上がって活動的になるとき、脳幹はノルアドレナリン(またはノルエピネフリン)と呼ばれる化学物質を放出します」
「しかし、エタノール摂取がノルアドレナリン生成の信号を抑制してしまいます」
つまり私たちは通常、抗うつ剤としても有名なノルアドレナリン分泌によって集中力を高めていますが、飲酒するとノルアドレナリン生成が制限されるため、注意散漫になっしまうのです。
また今回の研究ではノルアドレナリンが制限される原因だけでなく、ノルアドレナリンが脳に与える影響も新たに解明されました。