永久歯を生み出した幹細胞は自滅していた
さて、永久歯が成長していくにつれて乳歯の歯根も溶けていき、乳歯本体が抜け落ちます。そしてその後すぐに永久歯が生えてくるのです。
永久歯が生えた後のサイクルはどうなるでしょうか?それぞれの細胞の役割を考えると、前回と同じように永久歯の下で、また新しい歯が5年以上かけて作られそうなものです。
しかし実際はそうなりません。不思議なことに、永久歯が生えると歯を作り出す幹細胞が自滅してしまうのです。
科学者たちはこの自滅の原理を完全には解明できていません。
もし解明できるなら、サメのように新しい歯をどんどん生み出すことも可能になるかもしれませんね。
以上が「歯が作られる仕組みとタイミング」の解説になります。
簡単に表現するなら、「歯の生成は、胎児が脳を持つ前から幹細胞によって始まっており、その働きは永久歯を生み出すまで続く」と言えるでしょう。
現段階では人間が新しい歯を生み出すことはできません。ですからこの神秘的で貴重な歯を是非大切にしてくださいね。
タイトルを一部修正して再送しております。