なぜ眠らないといけないの?
この問いには「心と体を回復させるため」とすぐに答えられそうですが、実は、睡眠が何のためにあるのかは完全に解決していません。
その一方で、仮説はいくつもあげられています。
・脳と身体を修復するため
・日中の情報処理をするため
・処理された記憶を固定するため
・免疫系を整えるため
・エネルギーを節約するため
・精神を安定した状態に保つため
などなど、どれもある程度までは正しいですが、不足する点もあるようです。

それから、睡眠に入ると、私たちの脳は2つの状態を周期的に繰り返します。
ひとつは浅い眠りの「レム睡眠」で、もうひとつは深い眠りの「ノンレム睡眠」です。
(レム、REM=急速眼球運動、Rapid Eye Movement)
1サイクルにだいたい90〜120分かかります。
レム睡眠では、脳が覚醒時のように激しく活動しており、この間に「夢を見る」ことが多いです。
筋肉の活動はほぼ停止しており、これは夢を見ながら動き出さないようにするためと考えられます。
対するノンレム睡眠は、脳全体が規則的に緩やかな電気活動をしており、深い無意識状態にあります。
夢を見ることもありますが、その夢は記憶としては残りません。
では、夢は何のために見るのでしょうか?