自然言語処理(NLP)の特徴
通常、人間はコンピュータに対して、コンピュータ言語で指示を出します。
人間の言葉は非常に複雑なので、単純明快なコンピュータ専用の言語に訳して理解させているのですね。
しかし最近では、スマホに「近くのレストレランを探して」と、直接人間の言葉で語りかけ、理解してもらうことができています。
このように人間の言語を処理する機能が「自然言語処理(NLP)」であり、簡単に言うと「人間の文を理解するAI」とも言えるでしょう。
NLPアルゴリズムが人間の言語を理解できるのは、文章の「文法」や「意味」を把握できるようプログラムされているからです。
例えば、AIに「あめがふる」という文が入力されると、「あめ / が / ふる」という文法的正確さの観点で解釈されます。
また、「あめ」には「雨」と「飴」の2つの意味がありますが、文の構成から正しい意味を探ろうとします。
もちろん、実際のNLPアルゴリズムはもっと複雑ですが、これら2つの言語概念は、確かに文を理解するために重要な要素だと分かります。
そして研究チームは、「文を理解するAI」が持つ「文法」と「意味」の言語概念を、ウイルスの突然変異を予測するのに役立てようと考えました。