触ってないのに触っている感覚があるスイッチ
非接触のインタラクション技術は、以前から存在していますが、問題となるのは触っている感覚がないため、装置がちゃんと反応しているのかよくわからないところです。
今回発表された「kinetic touchless」は、その問題を解決させる技術だといいます。
このスイッチは、離れた場所の動きを模倣することで、直接触っていないのに接触による相互作用の触覚が再現されているのです。
この「kinetic touchless」は触れていなくても、押す引くといったジェスチャーに反応した動きを返すことができます。
これまでの非接触ボタンは、アクティブになったことを光って知らせたりしていました。
しかし「kinetic touchless」は、その反応を指の動きを模倣してボタン自体が内側へ沈み込むという動作によって応答します。
これによって触れていないのに接触の感覚を再現することができるのです。
非接触技術は、なんとなく手応えがなくて使いづらいという印象があります。
しかし、触っていないのに動きがきちんとフィードバックされると、その使い心地は大きく変化するといいます。
新型コロナウイルスの驚異的な感染力のために、現代は公共のものに触れる行為に強い抵抗を感じるようになってきました。
実際汚染された表面に触れることで、感染が拡大する恐れは存在しています。
けれど、こうした見た目にもユニークな新技術の登場は、憂鬱な社会の中でちょっとした楽しみになるかもしれませんね。