10億年の大陸移動を40秒に凝縮した動画
Credit:Dr Andrew Merdith, University of Lyon
これは今回公開された動画の一部を切り出したものです。
動画内のラインは、それぞれのプレートの境界を示しています。
黄褐色の地域が地質学的に調査された地面の位置、青い領域は地質学的な証拠がないため、移動の変化などから推測されている部分になります。
完全な動画は、こちらを確認してください。
この動画の変化を追っていくと、現在は極寒の地に押し込められている南極大陸も、かつては温暖な赤道直下の土地だったことがわかります。
このモデルにより、科学者は地球内部の海洋底拡大説(海底が海嶺から絶えず生まれて拡大しているという説)や、火山活動によってどのような対流が起き混ざり合い、熱を失っていくのかが理解できるようになるといいます。
また、このモデルは地球の気候がどのように変化したのか、海流はどう変化したのか、生命の進化・誕生に重要な栄養素が地球深部からどのように流れ出してきたのか、という問題についても理解する助けになるのです。
このモデルは大陸のダイナミックな移動を示しただけでなく、地球がどうやって複雑な生命を育む場所になったのかということも説明しています。
そして、現在も大地は動き続けています。
いずれはすべての大陸が再び1つにつながって、新しい超大陸が生まれると言われています。
現在の説では、大西洋が閉じて「超大陸パンゲア・ウルティマ」が生まれるか、太平洋が閉じて「超大陸アメイジア」が生まれるという2つの可能性が考えられています。
「超大陸パンゲア」に現代の国境が描かれた画像がスゴイ – ナゾロジー
人間のスケールでは見ることのできない惑星の進化ですが、10億年の変化を一気に見せられると、そのダイナミックな躍動に圧倒されますね。
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