カリフォルニアの自動車内で発がん物質の許容値を越える
新しい研究では、カリフォルニア州のドライバーがどの程度の化学物質を吸引しているか調査しました。
調査の元になったのは、「がんや出生異常を引き起こす化学物質」がリスト化されたカルフォルニア州法「プロポジション65」です。
研究では特に、車内で検出された5つの物質に焦点を当てており、結果として、そのうち2つの発がん物質(ベンゼンとホルムアルデヒド)が乗車20分後に許容レベルを超えると判断されました。
そしてドライバーの乗車時間が長くなればなるほど、危険性が高まるとのこと。
もちろん、発がん物質が含まれているからといって、必ずしも健康に害が及ぶわけではありません。
発がん物質を吸っていたとしても許容レベル以下であるなら、がんを引き起こす確率は低いのです。
だからこそ、今回の研究はカリフォルニアのドライバーや製造業者に警告を与えるものとなりました。
頻繁に換気すること、乗車時間を減らすこと、またリスクの少ない材料を使用することなどが今後の課題だと言えるでしょう。
ちなみに、今回の研究はすべてアメリカ・カリフォルニア州で調査されたものであり、日本車内で発がん物質がどの程度検出されたかを示すものではありません。