先祖が既に曖昧だった

なぜ特定の甲殻類はカニ化と脱カニ化を気軽に行えるのか?
この謎を突き止めるあたって研究者たちは甲殻類の化石を調べると共に、経験と直感に頼っていたカニ化の再定義をおこないました。
その結果、カニとヤドカリの共通の先祖は、完全なカニ化こそしていなかったものの、カニ化直前の曖昧な存在であったのだと結論づけました。
そのため子孫となったカニとヤドカリの両方に、カニ化の発明と放棄による先祖返りを繰り返せる融通性も継承されたとのこと。
つまりカニ化するかどうかの選択は、先祖から託された厄介な宿題であり、現代に生きる子孫たちは未だにその宿題を終わらせられていないともいえます。