過去60年間で夏は17日も延長していた
研究チームは将来の気候変動を予測するために、まず過去の気候がどのように変化してきたか調査しました。
1952年から2011年にわたって毎日の気候データを調べ、約60年間における最高気温の平均値と最低気温の平均値を算出。
そしてそれを各年に当てはめ、平均値の上部25%を夏、下部25%を冬と定義しました。
例えば、分かりやすく最高気温の平均値を40℃、最低気温の平均値を0℃とするなら、30℃以上が夏、10℃以下が冬と定義されます。
これにより、北半球の四季がそれぞれどれくらいの期間続いたのか、年ごとに計測できます。
分析の結果、1952年から2011年にかけて夏の期間が平均78日から95日に延長していたと判明。
逆に冬の期間は76日から73日に短縮していました。そして春は9日、秋は5日それぞれ短縮していたとのこと。
さらに春と夏の開始時期は徐々に早まっていき、秋と冬の開始は遅くなっていきました。
また地中海地域とチベット高原では、季節サイクルが特に大きく変化していました。