2100年には夏が6か月続くことになる
続いて研究チームは、これらのデータと気候モデルを元に、将来の四季の変化を予測することにしました。
その結果、2100年の北半球では、夏が5月上旬に始まり10月中旬まで続く可能性があると予測されました。
80年後という遠くない将来では、夏が6か月も続くかもしれないのです。
これは暖かくて過ごしやすい日が増えるという意味でしょうか?
研究チームによると、そうではないようです。四季の大幅な変化は私たちの健康や生態系に大きな影響を与えるおそれがあるとのこと。
人々はより暑くて長い夏に苦しむのです。また冬が短くなると気候が不安定になり、寒波や嵐が頻繁に生じるかもしれません。
また、アレルギー性花粉が空気中に長く留まるようになったり、病気を運ぶ蚊が爆発的に広まったりするようです。
もちろんこの予測は、過去の気候変動の傾向がそのまま続いた場合のものです。
そのため改めて地球温暖化に目を向け、世界的な対策を実施するなら、この予測を覆せるかもしれません。
いずれにせよ、夏が現在進行形で延長していることをすべての人が早急に知るべきでしょう。