オウムアムアが奇妙な理由
オウムアムアは当初、彗星に分類されていましたが、氷でできているようには見えず、彗星の尾に代表されるようなガスの噴出が見られませんでした。
形状は長さが4キロメートルなのに対して、幅はわずか34.75メートルと細長い棒、あるいは平たいパンケーキのようで、これまで観測されたことのある彗星や小惑星の形状と一致しません。
また、オウムアムアは太陽を通り過ぎた後、急に軌道を曲げている様子が観測されています。
これは彗星の氷が太陽の熱で蒸発することで生まれるロケット効果と考えられますが、その推進力の強さは通常の彗星よりかなり強力で、その理由を説明することができていません。
特に通常の小惑星などは、減速していきますが、オウムアムアは逆に加速していくように見えました。
このことが、ローブ氏がオウムアムアはエイリアン文明の宇宙船であると考える根拠の一つになっています。
このように、オウムアムアは彗星によく似ていましたが、これまでに太陽系で観測されたどの彗星とも違うものだったのです。
これらを自然に説明するためには、一体どのようにこの天体を理解したら良いのでしょうか?