国際宇宙ステーションで見つかった細菌が火星での植物栽培の道を開くかも!?
ISSで植物関連の細菌が見つかったことは、将来の宇宙探査において大きな意味を持ちます。
そもそもISS自体が植物にとって過酷な環境です。
Venkateswaran氏も「資源が最小限かつ極端な場所で植物を育てるには、ストレスの多い条件下でも植物の成長を促進させる微生物が必要です」と述べています。
そのためISSで生息できる植物細菌たちが見つかったということは、宇宙のような過酷な環境でも植物を育てるためのカギが見つかったようなものです。
そこで研究チームは、4つの細菌株を遺伝子分析にかけ、植物の成長を促進する遺伝子を探しています。
現段階では、1つの細菌株が、根や芽の細胞分裂を促進するサイトカイニンに不可欠な酵素の遺伝子や、その他植物の成長に関与する有望な遺伝子を持っていると分かっています。
また報告によると、過去6年にわたってISSの8つの場所で細菌を増殖させる取り組みが行われてきました。
さらにISSのさまざまな場所から新たに約1000のサンプルが収集されたとのこと。これらは地球へ帰還したのち分析されます。
今後もISSに生息する細菌の分析は続けられます。新しい発見と分析が将来的に火星での植物成長を助けるかもしれません。