膨らむフグからインスピレーションを得た浄水フィルター
新しい浄水フィルターは、水を吸収したのち吐き出すスポンジのような仕組みです。
プリストリー氏によると、これは魚の「フグ」からインスピレーションを得て開発されたとのこと。
フグは危険に面したときに体を膨らませますが、その後、水を放出して元に戻ります。
浄水フィルターも同様ですが、水を吐き出すときには綺麗な水になっています。
そして新しいフィルターの最も大きな特徴は、太陽光だけで素早く浄化できることです。
浄水方法は簡単です。まず夕方ごろに池などの水源にフィルターを設置。するとフィルターは周囲の水を吸収してくれます。
翌日フィルターを水源から取り出し、日光に当てると、飲料水レベルにまで浄化された水がフィルターから排出されます。
実際にチームは、浄水フィルターを湖に1時間浸してから、太陽光に1時間晒すことで、綺麗な水が容器に溜まるのを確認しました。
フィルターは石油やその他の油、鉛などの重金属、病原体などの汚染物質を除去でき、繰り返し使用可能です。
加えて電気なども必要ないため、太陽光が当たる場所であれば簡単に飲料水を作り出せます。