翼は可変機構を搭載
「VSS Imagine」の最も大きな特徴としてあげられるのが、翼の可変機構です。
地球に戻ってくる飛翔体にとって大気圏再突入は避けては通れない難事ですが「VSS Imagine」は翼の先端部を稼働させることで大気に対して空気抵抗をうみだし、突入速度と摩擦熱をやわらげることが可能になります。
また元から最高速度がそれほど速くないこともあり、スペースシャトルのように表面を耐熱タイルで覆う必要もありません。
そしてこれが、「VSS Imagine」が再突入型の宇宙船にもかかわらず、銀色の金属ボディーで覆われている秘密になります。
高度22kmまで降下すると再び翼を変形させ、飛行場に帰還します。
なお「VSS Imagine」は、帰還時の大気圏内航行を、全て燃料を使わない滑空で行うことが可能なように設計されています。