「ツバの家」の知られざる役割
マユの実際の機能は完全に解明されていませんが、幼虫を天敵から隠し、さらに乾燥も防いでいると考えられています。
また、2018年の研究では、泡が幼虫の体温を低く保つのに役立っていることが示唆されました。
昆虫は変温性で、体温が環境の温度と一致しています。
アワフキムシの祖先は地中性で、冷たく湿った土の中で快適に過ごしていました。
専門家は「泡が土の温度を模倣し、幼虫を低温に保つのに役立っている」と説明しています。
幼虫たちは1〜3ヶ月間、エサを食べ続けた後で成虫となります。
そして、秋〜冬にパートナーを見つけて産卵し、また春になると新たな世代のアワフキムシが生まれ、泡のマユが見られます。
しかし残念なことに、アワフキムシは植物の害虫です。
道管から水分を吸い続けることで、植物を枯らしたり、死なせてしまうので毛嫌いされています。
見た目にはとても愛らしいですが、作物や花を育てている方には厄介な存在かもしれません。
大変役に立ち勉強になりました。ありがとうございます。