在宅勤務でのアイコンタクト用に
ウェブカメラは現在、世の中のいたるところに存在します。
スマホやノートパソコンの上部に埋め込まれているものから、監視カメラ用に周囲に溶け込むようにデザインされているものまで様々です。
知らない内に撮られているような気がして、カメラ部分をテープで隠している人も多いかもしれませんね。
研究主任のマーク・テシエ氏は「この20年でウェブカメラはどんどん小型化し、もはや私たちがその存在に気づかないほどになりました。
しかし、私たちはその逆をいくデザインとしてEyecamを仕上げています。
目は人同士のコミュニケーションに欠かせないものです。在宅勤務が増える今、Eyecamはアイコンタクトを保つのに役立つでしょう」と説明します。
Eyecamは顔の生理機能をモデルにしており、顔の筋骨格系・眼球・皮膚の3つのパートから構成されます。
筋骨格の動きはアニマトロニクスの技術を応用し、眼球に仕込んだカメラはRaspberry Pi Zero(シングルボードコンピューター)に接続され、リアルタイムのカメラ検出を可能にします。
皮膚はシリコンを使って本物に近い手触りを再現し、まつ毛や眉毛も一本一本植え込んでいます。
Eyecamはモニターの上部に取り付けられ、ビデオ通話者の顔をトラッキング。
本物の瞳の動きを忠実に再現しているため、常にまばたきをしたり、眼球を左右上下に動かして見る方向を変えます。
まぶたは眼球の動きに細かく対応し、Eyecamが上を向くと、上のまぶたは大きく開き、下のまぶたは完全に閉じるようにできています。
また、Eyecamは目の前を通る対象物を自動的に検出し追跡できるので、誰かが通るたびにキョロキョロと目で追いかけます。
テシエ氏は「Eyecamとのアイコンタクトで、ユーザーのビデオ会議への苦手意識をなくしていきたい」と話しますが、その前に仕事に集中できなくなりそう…
Eyecamは、5月にオンライン上で開催される「CHI Conference 2021(人と情報システムの相互作用に関する国際会議)」出展する予定です。
もし商品化されたら、皆さんは買いますか?