労働時間の短縮は人と環境に優しい
今回の報告にあるような「労働時間を短縮すれば、CO2排出量が減る」という考えは新しいものではありません。
例えば2006年に発表された論文では、アメリカ人の労働時間をヨーロッパ人並みに短縮すれば、CO2排出量が7%削減できると言われています。
また別のいくつかの研究では、より長い労働時間が、より多くの消費活動を生み出すとのこと。
逆に休日が多くなると、人は車を運転するよりも、家族と過ごす、公園に行く、ボランティアをする、散歩をするなどのCO2を排出しない活動に時間を費やすようになるというのです。
現在、週4勤務制は徐々に浸透してきています。
スペインやスコットランドでは全国的な試験運用が計画されており、企業への補助金制度などもあるようです。
またマイクロソフト社や、世界有数の一般消費財メーカーのユニリーバ社も、一部の市場でテストしているとのこと。
もちろん、週4勤務制の主な動機は「従業員が生活の質を向上させること」ですが、一部の国や企業は、環境への対策としても有効だと認識し始めています。
今後は、世界的にも「人と環境のために」週4勤務が推奨されていくのかもしれませんね。