最近開発されたシンプルな外骨格器具「エキソテンドン」
最近開発されたシンプルな外骨格器具「エキソテンドン」 / Credit:Cole S. Simpson(Stanford University)_Connecting the legs with a spring improves human running economy(2019)
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SFが現実に 「 外骨格歩行装置」の技術向上 (2/3)

2021.07.11 Sunday

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歩行を外骨格装置で効率化する

2000年代初頭に開発された外骨格歩行装置のほとんどは、ユーザーの足に金属製フレームを取り付けたものでした。

ただし、これらの装置は重く、実際はユーザーが消費するエネルギーを増加させただけだったようです。

そもそも人間の歩行は非常に効率的です。

ですから、「いつ、どのように歩行に力を加えるとより効率的になるのか?」という疑問を解決するのは難しかったのです。

またその答えが分かったとしても、「外骨格の重量によってエネルギーコストが大きくなる」という課題もありました。

コリンズ氏らが開発した電源が必要ないバネ型足首装置
コリンズ氏らが開発した電源が必要ないバネ型足首装置 / Credit:Steven H. Collins(Carnegie Mellon University)_Reducing the energy cost of human walking using an unpowered exoskeleton(2015)

そのため外骨格歩行装置が本格的な成功を収めたのは2013年のベルギー・ゲント大学(Ghent University)に所属するフィリップ・マルコム氏らが開発した「足首用の外骨格」でした。

しかし、この装置を使うには絶えず電源につながっている必要がありました。

そして2015年には、当時アメリカ・カーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University)に所属していたスティーブ・コリンズ氏らが、持ち運び可能で「電源が必要ないバネ型足首装置」を開発。

これは人間の動作からエネルギーを蓄えたり放出したりするもので、酸素摂取量の測定テストでは、「歩行時の代謝コストが7%減少した」と報告されています。

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