月サイズなのに太陽より重い白色矮星

今回発見されたのは「ZTF J1901+1458」と名付けられた、非常に小さな白色矮星です。
そのサイズは直径約4,300キロメートルで、月の直径は約3,500キロメートルより少し大きい程度です。
それでありながら、重さは太陽の1.35倍あります。
月と太陽のサイズ差がどれほどか比べると、こんな感じです。

こうして太比べると、もはや月なんてただの点ですね。
これを見ると月のサイズに太陽以上の質量詰まっているという「ZTF J1901+1458」がいかに凄まじい天体か理解できます。
では、この白色矮星は、なぜそこまで圧縮されてしまったのでしょうか?
実のところ白色矮星が非常にコンパクトで重いという事実は、さほど驚くべきことではありません。
直感に逆らうかもしれませんが、白色矮星という天体は、重くなるほど小さくなってしまう星なのです。
ここには白色矮星という星の形成メカニズムが関係していきます。