麻痺患者にとって最速のコミュニケーションツールとは
声帯を用いた音声会話は、人がスムーズにコミュニケーションをとるための優れたツールです。
実際、手を使って文字を書いたりキーボードに打ったりするよりも、声を出して話した方が素早く正確なのではないでしょうか。
研究チームによると、「音声では通常、1分間に150~200語ほどの高速情報伝達が行われています」とのこと。
そのため声を出せない麻痺患者はコミュニケーションを難しく感じてしまいます。
今回の被験者である30代の男性も、長年帽子にポインターを装着して画面上の文字を入力するという方法をとってきました。
もっと効率のよい代替手段はないのでしょうか?
研究チームは、音声コミュニケーションが一番スムーズであることに注目し、麻痺患者の「声を出そうとするプロセス」を利用することにしました。