目覚めを改善するアラームとは?
目覚めを改善するアラームとは? / Credit:Depositphotos
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朝のパフォーマンスを高める「最高の目覚まし音」とは?

2022.03.27 Sunday

朝、多くの人は眠気と戦いながら、なんとかベッドを抜け出します。

「もっとすっきり目覚められたらいいのに」と感じることは多々あるでしょう。

オーストラリア・ロイヤルメルボルン工科大学(RMIT)の認知研究者、スチュアート・マクファーレン氏は、朝の目覚めを改善する「優れた目覚まし音」があると言います。

しかもマクファーレン氏は、以前に行われた研究の中で、起床後のパフォーマンスを向上させるメロディを実際に作り上げているのです。

本研究の詳細は、2020年5月29日付の学術誌『Clocks & Sleep』に掲載されています。

Is there such a thing as the perfect alarm tone? We think so (and this is what it might sound like) https://theconversation.com/is-there-such-a-thing-as-the-perfect-alarm-tone-we-think-so-and-this-is-what-it-might-sound-like-178902
Auditory Countermeasures for Sleep Inertia: Exploring the Effect of Melody and Rhythm in an Ecological Context https://www.mdpi.com/2624-5175/2/2/17

目覚めは「朝のパフォーマンス」に影響する

いつまでも眠気を引きずるような「寝起きの悪い状態」は、単にその人の気分に影響を与えるだけではありません。

眠気による「認知機能の低下」が、場合によっては起床後数時間続くこともあるのです。

通勤で車を運転する人が多いことを考えると、これは大きな問題だと言えるでしょう。

起床後の認知機能の低下はトラブルを招く
起床後の認知機能の低下はトラブルを招く / Credit:Depositphotos

では、どうすればすっきりとした目覚めが可能になるのでしょうか?

脳の覚醒(目覚め)は、複雑な生物学的プロセスによって生じているので、そこにアプローチをかける必要があります。

たとえば科学者たちは、これまでの研究で、「脳の血流が覚醒に関係している」ことを発見しています。

過去の研究(NIH, 1997)で、起床後の脳の血流活動が、就寝前に比べて低下していると判明したのです。

また、起床時の「睡眠の段階」も覚醒に影響を与えていました。

私たちは浅い睡眠(レム睡眠)と深い睡眠(ノンレム睡眠)を繰り返しており、浅い睡眠の段階で目を覚ますと、眠気を感じずにすっきりと目覚められます。

さらに、年齢によっても目覚め方に違いがあります。

では、覚醒に関係するこれらの要素を踏まえると、どのようにして目覚めを改善できるでしょうか?

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