福島に生息するヘビの活動を調査
研究の対象となったのは、福島第一原子力発電所の北西約25kmにある阿武隈(あぶくま)高原です。
チームはこの地域に生息するヘビを1カ月以上にわたって調査し、1718匹の居場所を特定。
これにより、ヘビから検出される放射性セシウムのレベルが、捕獲された土壌の放射線レベルと高い相関関係にあると判明しました。
そこでチームは、ヘビがどこで時間を過ごし、どこまで移動していたかなど、さらに詳しく調査することにしました。
9匹のアオダイショウ(学名:Elaphe climacophora)にGPS送信機などの追跡機器を取り付け、3カ月以上追跡したのです。
その結果、アオダイショウの行動圏は0.15~6.80ha(ヘクタール)、毎日の移動距離は30~116mだと判明。
タヌキやイノシシ、鳥と比べてはるかに狭い範囲で活動していることになります。
また小川に近い地域や廃墟となった村・農場を中心に活動していることも分かりました。
では、福島のヘビの生態からどんな点が明らかになったのでしょうか?