・骨粗しょう症患者のために作られた新薬に、男女問わず発毛効果があることがわかる
・まだ研究段階であり、実用化には臨床試験などのステップを要する
薄毛治療に光がみえてきました。
もともと骨粗しょう症患者のために作られた新薬が、毛穴に新しい毛を生み出す効果をもつことが判明したのです。
https://www.independent.co.uk/news/health/baldness-hair-loss-osteoporosis-male-androgenic-allopecia-a8341881.html
研究では、40人以上の毛穴に6日間、新薬の処置を施しました。すると毛髪はすぐに成長期に入り、発毛が始まりました。まだ臨床試験を経ていませんが、この発見は男性・女性を問わず、新たな薄毛治療へのアプローチの可能性を示唆しています。
研究を率いたマンチェスター大学のネイサン・ホークショウ博士は、「全く期待していなかった効果が、この新たな薬から出てきたことにエキサイトしています。この薬が薄毛に悩む人の救世主となる可能性があるのですから」と、新薬への期待を寄せています。
しかし、この薬が本当に「効果的」かつ「安全」であるか確かめるためには、臨床試験などのステップを経る必要があります。
現在、男性の発毛に効果的であるとされるのは、ミノキシジルとフィナステリドだけ。どちらも多少の副作用があり、効果がない場合も多々あります。そのため、髪の毛の移植手術に踏み切る人も少なくありません。
ホークショウ博士は、「おもしろいことに、これまでのマウスへの発毛効果の実験では、今回と全く違ったアプローチが提案されていました。もし我々がそのコンセプトに従って研究を続けていても、今回のような発見はなかったでしょう」と、新発見を喜ぶコメントを残しています。
薄毛治療に関するポジティブなニュースはたまに耳にしますが、実用化までに時間がかかるものばかり。とにかく早く、全力急ピッチでの研究が望まれます。このデリケートな問題は一刻を争うのです。
via: independent / translated & text by なかしー
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