蜜の価値は甘さよりも香りと見た目にある
蜜の部分に感じていた憧れは、思い込みだったのか?
答えはNOと言えるでしょう。
味こそ薄味な蜜部分ですが、香りに関しては非常に優れていることが明らかになりました。
水が集まってくると同時に、蜜の部分にある細胞内部では発酵が進み、アルコール類を主成分とする揮発性の高い物質が高濃度に集積していたのです。
つまり蜜がある所は、味は薄いものの、非常に香り高い場所だったのです。
また水や香り高いアルコール類が集まってきた結果、蜜部分では細胞間の空気層が液体で満たされて光の乱反射が抑えられ、透明度が高くなっていることが明らかになりました。
もし蜜の部分を料理に使うことがあるならば、香り高さと透明度からくる美しさは、覚えておいてもいいかもしれません。