蜜形成の仕組を解明できれば蜜入りリンゴの安定供給につながる
今回の研究は、リンゴの蜜ができる仕組みを細胞レベルで明らかにしました。
まず蜜の透明度は細胞間が液体で満たされ乱反射が抑えられているからです。さらに思ったより甘くないのは水気が他よりも多く含まれているからであり、香り高いのは蜜部分で有益な発酵が進んで揮発物質が豊富だったからでした。
また今回の研究により、細胞レベルでの蜜形成のメカニズムの一端が解明されたことで、蜜入りリンゴの品質管理や安定供給にとって有益になると考えられます。
研究者たちは今後も蜜形成に至る経時変化などさらなる研究データの蓄積を進めていくとのこと。
もし蜜形成のメカニズムが完全に解き明かされれば、将来的には蜜部分を本当に甘くするような品種を作れるかもしれません。