血清ナトリウム濃度で十分に水分補給できているか分かる
1日の水分摂取量の推奨値は、女性で1.6~2.1L、男性で2~3Lなどと言われており、いくらか幅があります。
では実際に、個々の人が十分に水分を補給できているかどうかは、どのように判断できるのでしょうか?
ここで役に立つのが、血清ナトリウム濃度です。
これは血液中に含まれるナトリウムの量を表したものであり、水分摂取量が少ないほど、血清ナトリウム濃度も上昇。
つまり血清ナトリウム濃度を測ることで、水分補給の状態を正確に知ることができるのです。
さて慢性的な水分不足は、さまざまな健康問題だけでなく心不全とも関連しているようです。
体が水を節約しようとした結果、心不全の発症リスクを増大させるのです。
そこで研究チームは、水分補給の尺度である血清ナトリウム濃度と心不全発症の関連性を調べることにしました。