「幸福度=人生の価値」なのか?
世の中では「幸福度が人生の価値を決める」という考えが広まっています。
そのため、ある人々は「今、自分が幸せかどうか過度に気にする」傾向にあります。
自分の幸福度を絶えず評価するため、結果的に「幸せでなければならない」という強迫観念に追い込まれてしまうのです。
幸福を求めすぎるがゆえに、幸福でなくなっています。
では幸福を求めること自体が問題なのでしょうか?
そうではありません。いくつかの研究では、「その場で幸福を得ようとするのではなく、将来の幸福を求めて最善の行動を起こしている人は、ポジティブで人生の満足度が高い」という結果が出ています。
つまり、「今幸せか気にする人」よりも「将来の幸せのために、今頑張る人」の方が幸せなのです。
研究チームは、この2つのグループがもつ考え方をいくつか比較し、「幸せを求めているのに不幸になってしまう原因」を見つけようとしました。