「しっぽ遺伝子」を人間型にするとマウスの尻尾が消えた
尻尾の喪失がTBXT遺伝子に混入した「DNA断片(Alu要素)」が原因なのか?
謎を確かめる方法は理論上、2つ存在します。
1つ目は人間や類人猿など尻尾が失われている動物から、問題となった「DNA断片」の影響を取り除き、尻尾アリの型に再編成して、再びはえてくるかを調べる方法。
2つ目はマウスなど尻尾のある動物に、問題となる「DNA断片」を新たに挿入して(人間と同じ型にして)、尻尾が消えるかを確かめる方法です。
研究者たちは諸事情を考慮し、2つ目のマウスから尻尾を消すを実験を行うことにしました。
すると上の図のように、問題となる「DNA断片」をTBXT遺伝子に挿入されたマウスからは、尻尾が消失することが判明します。
同じ仕組みが人間や類人猿にも当てはまる場合「DNA断片」を削除すれば尻尾がはえてくる可能性があります。