耐震性のあるCLT市松ブロック壁
新しく発明された「CLT市松ブロック壁」は、市松模様に組み合わされた地震耐性のある新しい壁です。
この壁は、名前の通りCLTパネルから作られています。
CLTパネルとは、板の方向が直交するように重ねたパネルのことです。
コンクリートと比べて軽く、断熱性が高いというメリットがあります。
またCLTパネルで作られた建物は地震に強く、ある実験では「阪神淡路大震災以上の力が加わっても倒壊しない」という結果が得られたようです。
この技術はオーストラリアやヨーロッパを中心に発展してきましたが、近年では日本にも取り入れられており、特に注目されています。
そして開発チームは、比較的小さいCLTパネルを鋼板とピンを使って格子状に組み合わせることにしました。
すぐに崩れそうに思えますが、実は高い耐震性が期待できる「耐震壁」とのこと。
なぜなら、この市松模様の組み方が、建築フレームによく見られる「斜めに組み込まれた鉄筋」のような耐震効果(ブレース効果)を生み出すと考えらえており、その性能は実験で証明済みです。