市松模様の壁で作られた平成学園ひまわり幼稚園
木造建築の分野では、デザイン性と耐震性を両立させるのは簡単なことでありません。
また従来のCLTパネル工法は、採光性や通風性の確保が課題となってきました。
しかし新しく開発されたCLT市松ブロック壁は、そのすべてを網羅できるというのです。
そして2021年3月、新工法を初めて適用した「光・風・木と遊ぶプロジェクト」が竣工。
高知県南国市に、市松模様の壁を取り入れた「平成学園ひまわり幼稚園」が完成しました。
隈研吾建築都市設計事務所と構造計画研究所が協力して設計することにより、これまでにない斬新な幼稚園が誕生したのです。
子供たちは、頑丈な建物に守られながら、そよ風や太陽光といった自然の要素を楽しめるでしょう。
また木造建築特有の「木の温もり」や「木の呼吸(調湿機能)」を感じたい人とは、特に相性が良いかもしれませんね。
構造計画研究所は今後、CLT市松ブロック壁と鉄骨・鉄筋コンクリートのハイブリッドなど、さらなる応用を目指しています。
記事内容に一部誤字が含まれていたため、修正して再送しております。