高度なAIは「時計を読み取るのが苦手」
AIの学習は基本的にデータに基づくパターン認識によって成り立っています。
しかし、私たち人間が普段何気なく行っている時計やカレンダーの読み取りには、単なる形状認識やテキストの解読を超えた空間認識能力や文脈理解が求められます。
今回、研究チームは、複数の異なるデザインの時計やカレンダーを用いて、AIが正しく認識できるかをテストしました。
例えば、時計であれば、ローマ数字のもの、秒針のあるもの、秒針のないもの、文字盤の色が異なるものなど、様々なデザインでテストしました。

その結果、最も高性能なAIモデルでも、時計の針の位置を正確に認識できず、正解率は25%以下でした。
特に、ローマ数字を使用した時計では認識が難しく、間違った時刻を導き出すことが多かったようです。
また、装飾的な針のデザインを持つ時計でも、AIの間違いが頻発しました。
ちなみに、秒針の有無による影響は少なかったことから、AIは針の検出と角度の理解が苦手であると判明しました。
では、カレンダーの読み取りではどんな結果になったのでしょうか。