ADHDの人が訴える“時間を意識することの難しさ”
気づいたら2時間が消えていた。
未来の予定を考えようとしても、霧がかかったようにぼんやりしてしまう。
頭では分かっているのに、締切が迫っている実感が湧かない──。
ADHDといえば注意散漫や衝動性が注目されがちですが、多くの当事者が共通して語るのは、こうした“時間を意識することの難しさ”です。
未来の予定をうまく思い描けるかどうかは、想像力だけの問題ではありません。脳の中でどの部分が連携して働くかが、大きく関わっています。
そこで、西南大学心理学部の研究チームは、「未来をどれだけ意識できるか」「ADHDの特性がどれほど強いか」「脳のどの部分がこれらに関わっているのか」という三つの側面を同時に調べる大規模な分析を実施しました。
未来がぼんやりすると、時間も管理しづらくなる?
研究チームは、大学生を対象に未来への意識の強さとADHD特性を測定し、そのうえで脳のネットワークがどのように働いているのかを調べました。
専門的な調査方法は次項で詳しく説明しますが、ポイントは「脳のどこが未来を見る力に関わっているか」を丁寧に調べたというところにあります。
その結果、未来をはっきり思い描ける人ほど、注意のコントロールがしやすく、ADHD特性が弱い傾向がありました。
一方で、未来がぼんやりしてしまう人ほど、締切や予定にうまく意識が追いつかない可能性が高いことも示されました。
さらに、未来志向とADHD特性とのあいだには、脳のネットワークの“つながり方”が関わっていることが示唆されました。
つまり、時間管理のむずかしさは「気分」や「性格」だけの問題ではなく、脳の回路の使われ方とも結びついている可能性が浮かび上がったのです。
この研究が示す「ざっくりとした結論」

この研究が明らかにしたもっとも重要なポイントは、未来をどれだけ“自分のこと”として感じ取れるかが、ADHD特性と関連しており、それが脳のネットワークの結びつきの強さにも現れていたという点です。
この脳内ネットワークがしっかりと連携していると、近い未来の出来事が「自分に関係のあること」として理解しやすくなります。
未来が具体的にイメージできれば、今やるべきことの優先順位が自然と見えてきます。
しかし、未来の輪郭が曖昧だと、どうしても目の前の刺激に注意が引き寄せられ、計画に沿って行動をコントロールしにくくなってしまいます。
ADHDでよく語られる「タイム・ブラインドネス(時間盲)」は、この状態に近いものと考えられます。
つまり未来が手触りを失うことで、時間を意識すること自体が難しくなり、待ち合わせにいつも遅刻したり、締切忘れや先延ばしなど「時間にルーズ」な特徴が表面化してしまうのです。
では、この結論はどこまで信頼できるのでしょうか。次項からは、なぜそう言えるのか、もう少し具体的な説明とこの研究が抱える限界について詳しく見ていきます。


























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