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浮気に踏み出しやすい人ってどんな人 / Credit:Canva
psychology

「浮気に踏み出しやすい人」の共通点とは?

2025.11.25 06:30:50 Tuesday

様々なカップルには、浮気ができてしまう機会が訪れるものです。

それに対して「ありえない」と断固たる態度をとる人もいれば、状況に流されてその方向へ心が傾いてしまう人もいます。

では、この違いはどこから生まれるのでしょうか。

トルコのコチ大学(Koç University)の研究チームは、若い成人の恋愛関係において「浮気に踏み出してしまう意図」がどのように形成されるのかを明らかにするため、心の距離感や家族背景、恋人との親密性など複数の要因を丁寧に調べました。

研究成果は2025年10月7日付の『The Family Journal: Counseling and Therapy for Couples and Families』に掲載されました。

New research highlights the role of family background and attachment in shaping infidelity intentions https://www.psypost.org/new-research-highlights-the-role-of-family-background-and-attachment-in-shaping-infidelity-intentions/
Emerging Adults’ Infidelity Intentions in Romantic Relationships: The Role of Parental Infidelity, Adult Attachment Insecurity, and Intimacy https://doi.org/10.1177/10664807251384185

「過去に浮気したことがある」「親が不倫していた」人たちは”浮気に踏み出しやすい”と判明

浮気は、多くのカップルがカウンセリングや夫婦療法にやって来るきっかけになる問題の1つです。

心の傷や信頼の崩壊を引き起こし、当事者のメンタルヘルスや関係の満足度を大きく下げてしまうことが、先行研究でも指摘されています。

カップルや家族を対象とするセラピーの現場では、浮気を単なる「裏切りの事件」としてではなく、その関係が抱えている深い問題が表面化した「サイン」としてとらえる見方も広がっています。

そこで今回の研究では、トルコに住む18〜30歳の若者280名を対象に、浮気に踏み出す可能性を自分でどれほど現実的に感じているかという「Infidelity Intentions(浮気の意図)」を中心に分析が行われました。

行動そのものではなく、浮気を選択肢として意識しやすいかどうかという心理的な傾向に焦点を当てることで、より根本的な特徴を捉えようとした点が特徴です。

参加者は全員、独身で子どもがおらず、交際1年以上の恋愛関係にあり、オンライン上の詳細な調査に回答しました。

調査では、親に浮気経験があったかどうか、本人の愛着スタイルがどのような傾向をもつか、恋人との間にどれほど情緒的または性的な親密性を感じているか、そして過去に自分自身が浮気した経験があるかどうかが尋ねられました。

その結果、過去に自分が浮気した経験がある人は浮気に踏み出す意図が強いことが明らかになりました。

また、親が浮気していたことを知っている人も浮気の意図が高い傾向にあると判明。

さらに、恋人との距離を保ちたいと感じやすい「愛着回避」型の人は、浮気の意図が高まる傾向が見られました。

一方で、恋人との情緒的なつながりや性的な満足度が高い人は、浮気の意図が低くなることが明らかになっています。

では、どうしてこのような結果になるのでしょうか。

より具体的な分析を見てみましょう。

次ページどうして「浮気するかもしれない」と考えるのか?浮気を防ぐための秘訣とは?

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