人は「音の流れ」で音楽を理解している
私たちは音楽を聴くとき、単にその場その場の音を聞いているだけではありません。
無意識のうちに、「このあとにはこういう音が来そうだ」と感じながら聴いています。
こうした感覚を支えているのが、曲の中にある「音の流れ」です。
どの音が落ち着いて聞こえるか、どの音が次につながりやすいかといった関係が、音楽の中にはあります。
しかし、こうした「音の流れ」を理解する力が、音楽の訓練によって強く身につくものなのか、それとも日常生活の中で自然に育つものなのかは、これまではっきりしていませんでした。
さらに、人が音楽を理解するとき、直前の数音だけを手がかりにしているのか、それとももっと長いまとまりを使っているのかも重要な問題でした。
そこで研究チームは、チャイコフスキーのピアノ曲を使い、音色やテンポなどの音響的な手がかりはなるべく揃えたまま、曲の構造だけを異なる単位で崩して比較しました。
曲をそのまま聴かせる条件に加え、8小節ごと、2小節ごと、1小節ごとに区切って並び替えた条件を用意し、「音の流れ」がどれだけ保たれているかを変えたのです。
研究では、音楽経験のある人とない人の両方に4つの課題が行われました。
音楽の一部を覚えられるかを調べる課題、次の音を予測する課題、音楽の中で「ここで一区切り」と感じる場所を示す課題、そしてどの程度バラバラにされた音楽かを見分ける課題です。
その結果、音楽家でも非音楽家でも、曲の流れが長く自然なまま残っているほど、記憶も予測も良くなることが分かりました。
私たち皆は、断片的な音だけで判断しているのではなく、ある程度まとまった「音の流れ」を使って音楽を理解しているのです。
では、音楽家と非音楽家ではどんな違いがあったのでしょうか。



























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